ソフトウェア工学について

http://d.hatena.ne.jp/naoya/20050518
http://d.hatena.ne.jp/orionae/20050521/p1

これらを読んで。

ソフトウェア工学の役割は、そのようなある一定レベルの品質を維持するためにはどうすればよいのかを考えて実行するための知識・フレームワークです。

前提が抜けているような気がする。ソフトウェア工学に限らず工学の意義とは、「"凡人でも"できる限り高品質のものを短期間・低コストで作れるようにすること」だと思う。そう考えると、id:naoya氏が「料理を作るのに一々レシピを書いてその通り作ってもうまい訳がない。素材によって味が変わるのだから。」と言うのに対し、id:orionae氏は「レシピを書かないなんて信じられない。あなたが風邪をひいて舌がボケいて、しょっぱ過ぎる皿を出してしまったらどうするのか」と言っている。

しかし、現状のソフトウェア工学は、現場から職人芸を追放できる域には達していないように思う。(だからといって学ばなくて良いわけではない) そうでないとするならば、ソフトウェア工学をバリバリ運用すれば、品質・納期・コストを総合判断して既存はてなより優れたbetterはてなを作ることができなければならない。まあ、フツーの人集めてたら無理でしょ。できるとしたら、はてな並に職人集めてこれたときのみ。

とはいえ、職人ならぬ凡人はソフトウェアで生計を立てるならばソフトウェア工学くらい押えとけよっていうのには全く同意なのだが。