インターネットは第六の大陸 の続き
doudemoyoiさん*1がTB返してくれました。やっぱブログおもろいな〜。
今回のdoudemoyoiの論旨はこんな感じでしょうか。
距離的制限を受けず、空間的な制限もない(いくらでも増やせる)ために
ネット上では場所ではなくコンテンツが最重要である。
従ってネット上では私鉄のビジネスモデル(開発して住宅地の価値を高める)は成立しない。
実際、Googleがそのコンテンツ力により、検索分野で圧倒的地位にあった米Yahoo!をあっさり追い抜いてしまったという実例もあるように 最も重要なのはコンテンツであるというのはその通りだと思います。
doudemoyoiさんが立地条件で売れる例として楽天を上げているように、ネット商業地においては楽天のしていることがまさしく私鉄のビジネスモデルのように思えます。
楽天は、店舗からの出店手数料&売上手数料、店舗の広告掲載料で儲けています。
また、店舗を出すと楽天社員の担当者が付いて、店舗運営に関する相談にのってくれたり、アドバイスをくれたりします。
店舗運営コンサルティングに近いことをしてくれるわけです。つまり、形を変えた「沿線の開発」と言えます。
余談
言うのは簡単ですが、10年近く前にこのモデル考えて、そのスキームを確立しちゃうあたりやっぱ三木谷さんって天才ですね。
僕の記憶によれば10年前って、インターネットは学術機関向けであって商業利用は無理なんていう論調すらあった気がします。
それどころか 「アメリカのトップビジネスマンの間では名刺にメールアドレスを刷ってないと馬鹿にされるらしい」な〜んて言われたりする時代だったはず。当時はNiftyとかのパソコン通信ベンダがインターネットへの乗り入れをし始めたころで、メールアドレス持ってるのは大学関係者と一部のGeekだけだった気がする。
先見の明と、それを実現してしまう実行力ってのはやっぱりすごいです。
では、ネット住宅地(個人サイト、ブログ)では私鉄ビジネスモデルは無理なんでしょうか。
まずリアルの「立地条件」を分析します。立地条件がよく地価が高いというのは、どういう意味なのか。
リアルの土地はその土地が産みだし得るキャッシュフローの現在価値が地価の基準になります。これが高いものが立地条件がよいと言えるでしょう。
例えば月100万のローンを組んで住宅地を買うのはよほどの金持ちかただのアホですが、 そこを住宅地ではなく駐車場にしたときに月500万売り上げる見込みなのであれば月100万でも買うべきかもしれません。
自分で住むための住宅地は一般にキャッシュフローを産みませんが、以下のような要因により売れるようです。
- どのみち住む所は必要不可欠
- どうせなら賃貸よりいつか自分のモノになるほうがいい
- 「男なら一国一城の主に」というような個人的こだわり/社会的偏見
ネット住宅地は不可欠ではありません。自分のモノにもなりません(コンテンツは自分のモノだけど)。3のようなこだわりを持つ人もまぁ〜いないでしょう。
一定の需要はあるものの、事実上供給が無限にあるので、価格は下落せざるを得ません。
実際、ウェブサイトやブログは無料で利用できますし、有料のウェブホスティングもかなり安いです。(独自ドメイン込で月額数百円とかあるし)
となると、ネット住宅地で私鉄ビジネスをするためには、利用者にキャッシュフローまたはそれに準ずるベネフィットがもたらされる必要がありそうです。
でもそれって難しい。*2
この辺の認識から、最初のTBの
ただもっとなんかグッと来るものがないと,このアナロジーは苦しいなとは思ってます.
なんでしょうね。
う〜ん、どうしたらいいかのかな〜。
まず思い付くのはエロ。
名付けてお見合いブログ。
- ブログ書くだけなら無料
- 有料で会員登録すると属性(住所、年収、職業、趣味)を登録できて、会員専用検索ページからパートナーのブログを検索できる
- パートナーのブログを見ることにより、実際会う前にパートナーの人となりを知ることができる
- リアルで会うための雰囲気のいい店とか紹介する(会員専用)
- プレゼント用のアクセサリとかを通販(会員割引あり)
- 会員に会員を紹介して、カップル成立したら報酬をもらえる(やり手のお見合いおばさんシステム)
- カップル成立実績が増えると新規会員も増えやすくなってウマー
う〜ん。我ながらしょっぱいアイディアだ。会員が数十万単位でいないとお話しにならない。
やっぱりビジネスモデル考えるって難しいですね。
長くなっちゃったのでそもそもの、gumonji(オンラインゲームらしいです)での土地販売についてはまた別な機会にしよう。