つーかなんできょうびわざわざポインタの解説なんかしなくちゃいけないんだ。

なんかページの穴埋めとかで頼まれて、よく知らないことの記事を書かせた/書かされたのかもしれないけど、他に題材はなかったのかな。
C/C++のポインタの機能--参照渡しのような処理

K&Rを100回読んで、練習問題をやって、C FAQ4章 5章 6章を10回読んで、それでもポインタが分からない人が、C言語を使うことから逃げられないシチュエーションなんてないだろうと思うんだけど。

ポインタが理解できなければ扱えない問題や職業(Linuxカーネルをハックするとかgccをハックするとか制限が厳しいハードウェア上で動くプログラムを書くとか)は存在するけど、ポインタを理解できない人がそれらの仕事をするのは、単に無理だ。コンピュータサイエンスの学生だったら、コンピュータサイエンスはあきらめて経済部にでも転籍するか、(その人の将来の同僚にとって)最悪の選択肢として他の単位で穴埋めすればよい。

ポインタについて説明するのはとても難しい。この記事に限らず馬鹿なことが書いてある本とかすごくたくさんある。本人はポインタについて理解しているつもりで、正しく理解できていない人というのが相当数存在する。
僕は自分ではポインタを理解していると思うけど(例えばCですごく誤解されがちな「式の中に配列があらわれたとき、例外を除いてその値は要素へのポインタ型に格下げされる」とかの意味を正しく認識している、と思っているけど)、うまくポインタを説明できるとは思わない。ちゃんと説明できないってのは本当は理解してないのかもしれない。
だからもう無理に解説しなくていいんじゃないかと思うんだけど。ポインタ知らなくてもできる仕事とか今はいっぱいあるじゃん。