人月の神話は読みましたか?
「人月の神話」を読んでない(ぽい)のに人月について語る人がいたのでマジレス。
「人月問題」てのは、「人月はコストの単位であるにも関わらず、これを成果や作業量の単位に援用した場合にズレや矛盾が生じる場合があること」だと思う。
「人月はコストの単位」ていうのはどういうことかというと、「単価50万円の人材3人を2ヶ月働かせると300万円かかかり、これを6人月と称する」という意味。人月にこれ以上の意味はない。
一方で、これはあくまでコストの単位なので、他の目的に使用すると矛盾が生じる場合がある。どういうことかというと、「10人で作業して10ヶ月かかって100人月と見積もられた仕事を、1000人投入して3日で終わらせることはできない」ということ。人月は作業量の単位ではない。「人月の神話」の表現をひくなら、「人と月は交換可能でない」。
人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない
著者 : Jr. フレデリック・P. ブルックス Frederick Phillips Jr. Brooks 滝沢 徹 富沢 昇 牧野 祐子
価格 : ¥3,045 (税込)
出版社 : ピアソンエデュケーション
発売日 : 2002/11
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