過渡期でしょ。


成績が悪いと給与が一定割合で差し引かれる同社の制度で、六月の給与は額面十一万五千円となった。所得税社会保険料などが控除され、約二万二千円しか支給されなかった。

これって緩慢な退職勧告だよなぁとも思う。でも、こういう事実上の退職勧告というのは機能しているんだろうか。僕が今まで勤めたWeb業界、IT業界での体感ベースでは、人材の有能さと流動性の高さの間には相関関係があるようにも思う。(この辺は合成の誤謬かもしれない)
リストラなる言葉が輸入され、企業がこぞって成果主義を導入して10年くらいかな?それなりに定着した感があるけど、あと10年もしたらみんなしてEmployeeSatisfactionとか言い出すに一票。
この人の個別の件に関していうと、額面11.5万円と最低賃金は満足しているようなので生存権の問題ではなさそう。右肩上がりの賃金設計を前提として、前年の給与水準から税控除や社会保険控除を算定するというやり方が、ドラスティックな賃金下落がありうるようになった現状に対応できていない問題であると言える。かわいそうですがご利用は計画的に。

あとこちらも思い出した。


以前は、(リスクウエイト等を考えると)自営業者はサラリーマンの給料の3倍稼いではじめてサラリーマンと同じ、てなことが言われて来ましたが、果たして今の時代、自営業者よりサラリーマンの方が将来のキャッシュフローの安定性がある、と断言できるかどうか。
ここ数年言われてきたことではありますが、M&Aや会社の破綻等で、ある日突然、会社にいられなくなるリスクというのは、相当程度高まっている気がします。