京都議定書

確かに、京都議定書などどうでもよい。
ただし、それはそういう理由からではない。


どうも、二酸化炭素が温暖化の元凶であるという論調は因果関係と相関関係の取り違えの大規模なモノのようだ。

http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss023/ss0231.htm


R30氏の基本スタンスは、「マクロな事象への対応は、望ましい行動を取ることが合理的な選択肢になるようにゲームのルールを設定するという他にない」というものであり、大筋でこれには全く異存なはい。

しかしこの件に関しては、現実的には(もしくは科学的には)

  • 人為による二酸化炭素濃度の増加と地球温暖化の間に相関関係はあれど因果関係があるかどうかは分からない
  • あるいは一般に考えられているのとは逆の因果関係があるかもしれない
  • しかして実際の所は、実はよく分からない

という結論の他ないようである。少なくとも単純に二酸化炭素の排出量を削減すればいいというものではない。


じゃあこのままでいいのか、な〜んていうキマジメは人もいそうだが、正直言って個人的な経験上、「なんかよく分からんがこのままじゃダメそうだから根拠はないけどよさそうな方向に進む」なんてことをする人がうまいこといい落とし所にたどりつくことはないと思うので、まあ別にこのままでいいんじゃないかと思ったりする。本当に本当のところ、マクロな環境に有意な影響を及ぼす人間の活動について、明確な論理付けと優先順位付けができるレベルには、人間の科学力は至っていないと思う。

それより、京都議定書にウタわれている事を履行した場合に、誰が得をするのか考える方が、まだ建設的である。