相談に対する回答

モーニングという漫画雑誌で連載中の「ドラゴン桜」という漫画がある。

敢えて言うなら「受験漫画」という珍しいジャンルの漫画。
この漫画で、生徒から相談を受けたときに正しい答え方は何か?という問題提起があった。
漫画的な「正解」は、「生徒の相談内容をそのまま繰り返す」(意訳)だった。
全然ピンと来なかったのだが、関係ない筋からこんなやりとりを発見(仕事でやってるサイトのSEO状況を調べるために検索してたら偶然引っかかった。別に俺がこういう悩みを抱えているわけではないw)
http://www.woman.co.jp/mind/20040721.shtml

まさしく相談内容をそのまま繰り返している...
ほとんどオウム返しといってもいい。


この回答の興味深い所は、相談者を一切否定していないところだ。相談者が主張するすべての場合について、「××ならば○○ですね。」と相手が言った事を反芻するだけ。
実際、この問題に関して言えば明確な正解はなく、相談者が相談者の望むように決めるしかない。カウンセリングというのはこういうものなのかも知れない。


岡本太郎なる芸術家が、著書「自分の中に毒を持て」で次のようなことを言ったらしい。
「安全な道と危険な道で迷ったら危険な道を行け。それが自分が本当に進みたい道である。」(意訳)

まあ安全な方を選ぶことも多々あるだろうけれど、安全な道と天秤にかけるってことは、なるほど危険な道を進みたいんだよね。
蓋し、カウンセリングというのは、安全な道を薦めることでもなく危険な道を薦めることでもなく、自分の進みたい道を決める手助けをすることなのであろう。